香流歯科コラム

名古屋市名東区の歯科医院 インプラント・歯周病・入れ歯治療

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口腔ケアで体を守る

歯磨きをはじめ、口腔ケアの重要性は見直されているいます。汚れを放置することは、むし歯などの口内トラブルにとどまらず、全身に悪影響を及ぼすことが分かってきました。

●生活習慣病のリスクを高める 「むし歯や歯周病は命に関わらないから大丈夫」と軽く考えてはいけません。健康被害は直接的な口内トラブルにとどまりません。血流を通じて全身に口内の細菌や炎症性物質が運ばれ、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病といった生活習慣病のリスクを高めることも分かってきています。歯周病の病原である細菌が、アルツハイマー型認知症を悪化させるとの指摘もあります。また、唾液や食べ物の誤嚥によって、口の中の細菌が気管に入ることで起こる、誤嚥性肺炎という病気があります飲み込む能力や免疫が下がっている高齢者にとっては、特に危険です。口の中を清潔にすることが、細菌の数を減らし、病気を防ぐことにつながります。

●40代の約半数はすでに歯周病! 日本人の歯科受診率は、世界トップレベルです。保険が適用されていることも影響しているでしょう。ただ治療の時だけ歯科を訪れる人が多いのもまた事実です。もちろん痛みを取り除くこと、治すことは最優先ですが、理想的には治療が一段落した後も、1年に一度は検診を受けることをお勧めします。痛みがなかったとしても、歯周病は30代から急増し、40代の約半数は既に歯周病になっているというデータがあります。歯周病で歯科に行く頻度や緊急度は状態によってさまざまです。一度行けば、「次は〇か月ごあたりに来て下さい」と言われることも多いので、その指示に従ってください。歯みがきをはじめ、「口腔ケアは毎日やっている」との思いもあり、なかなか自分の口内環境は客観視しにくいものです。もし、この1年で一度も歯科に行っていないようなら、ぜひクリーニングと検診に行ってみて下さい。普段のケアの注意点が分かるだけでなく、口の中が清潔になると気持ちも爽快になります。

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