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令和6年度名古屋市歯周疾患検診のご案内

対象者:名古屋市内在住の4月1日現在で

20,25,30,35,40,45,50,55,60,65,70,75,80歳の方

検診内容:問診、視診、歯周組織の診査

※対象者の方は無料クーポン券がなくても、生年月日が確認できるもの(健康保険証等)の提示があれば、無料で受けられます。検診は、実施期間内に1回限りです。

※検診の結果、歯石除去やむし歯の治療等を受ける際に、すべての歯をより詳しく検査することがあります。その場合、検査料や治療費は別途必要となります。

※お問合せ名古屋市健康福祉局健康部健康増進課:052-972-2637又は名古屋市の公式ウエブサイト内「歯周疾患検診」まで

歯科心身症 脳の不調と関連

治療したはずの歯がずっと痛い、舌がピリピリする・・・歯や口の中に明確な異常がないのに、こうした痛みや不快感が続く人がいる。「歯科心身症」と呼ばれ、一般的な歯科治療では改善しにくいとされる。

痛みの中で最も多いのが舌痛症です。舌にピリピリとした痛みや、やけどしたような感覚が続く。舌痛症のほかには、歯の根の治療や抜歯などの後に続く原因不明の歯の痛みを訴える人も多い。一方の異常感は、口の中にネバネバ感や異物感があったり、味覚に異変を感じたりする。矯正治療の後などに、かみ合わせの違和感が続く人もいる。こうした症状はいずれも、歯や舌自体には歯科的な異常がないのが特徴です。

何が原因で起きるのかはっきりしたメカニズムは明らかになっていませんが、口の中の感覚に関わる脳機能の不調が原因とみられています。脳の画像を分析すると、歯科心身症の患者は通常より広い範囲で血流量に左右差があることなどが分かってきました。

こうした脳の不調が生じる引き金の一つが、口への刺激だと考えられています。特に歯科治療をきっかけに生じることが多いという。ほかには、睡眠不足や疲れ、ストレスなども要因になるとされています。もともと頭痛持ちなど、痛みに敏感な人もなりやすいという。

治療は、脳の働きをいかに整えるかがポイントです。まずは歯科治療を中止して刺激を止めた上で、抗うつ薬を中心とした薬物療法を行う。抗うつ薬で7~8割の患者が症状が軽減するという。鎮痛薬や漢方薬を使うこともある。服用と並行して生活習慣の改善も効果的。7時間を目安にした睡眠、疲労をためない、栄養バランスの整った食事に加え、適度な運動をして症状がまぎれる時間を増やすこと。歯や口の中の問題ではなく、脳の問題だと、患者の認識を修正することも大切です。一方、歯科心身症ではなく、精神疾患の場合もあり大学病院の専門医に相談することが大切です。

(中日新聞より引用)

歯歯塚供養会(ははづかくようえ)

日々、いのちの糧を咀嚼して、健康維持によく働いてくれた歯や入れ歯に感謝。その役目を終えた歯や入れ歯を歯歯塚に納め、謹んで供養します。

大須観音歯歯塚 令和6年8月8日(木)午前9時~9時45分  名古屋市中区大須2丁目 地下鉄鶴舞線「大須観音」駅2番出口

当日はどなたでも歯・入れ歯をお持ちいただきご供養できます。また、ご供養を希望される方は、歯・入れ歯を愛知県歯科医師会会員の歯科医院を通して、愛知県歯科医師会までお納め下さい。

主催・一般社団法人 愛知県歯科医師会 ℡052-962-8020

家族みんなでウエルネス8020

ウエルネスとは、従来の健康(ヘルス)と区別する目的で1960年代にアメリカで提唱されたもので、「より良く生きようとする生活態度」のことを意味します。単に病気かどうかだけで健康を考えるのではなく、よりいきいきとした人生を目指す積極的な生き方を表しています。

ウエルネス8020とは、従来の8020運動をさらに推進し、生活習慣等を改善し、健康な心身及び、社会生活を得て、より積極的、創造的な健康維持、発展を目指して愛知県歯科医師会はウエルネス8020を事業展開しています。

満80歳以上で20本以上自分の歯がある方を募集しています!

□募集期間:令和6年4月1日~5月31日

□対象者:昭和20年3月31日以前にお生まれの方

□申込先:かかりつけ歯科医院(愛知県歯科医師会会員診療所)

こどものお口を育てるヒント集

こどものお口の育ちは、自然と身につくのではなく、毎日の経験により学習していくものです。個人差が大きいため、ひとりひとりの育ちに合わせて見守ることが大切です。

●1歳6か月のこどものお口  奥歯がはえ始めます。

 奥歯がかみ合うことにより、食べ物をすりつぶして食べる本来  の意味での「咀しゃく」が始まります。食べられる食材のバリエーションが増えていきます。離乳完了期と言われていますが、咬む力は十分についていません。大人と同じ食事はもう少し先になります。歯の生え方には個人差があります。奥歯がまだはえていない、はえる途中でかみ合わせが出来ていない場合、咬みにくい食材もあります。あせらず奥歯がはえるまで待ちましょう!

●生活リズムとむし歯予防

 ①3回の食事、おやつ、あそび、睡眠という生活リズムを作ることが大切です。②寝かしつける時や夜中に哺乳ビンで飲み物を与えると、むし歯のリスクが高まります。③こどものおやつは食事を補うものであではありません。「おやつ=お菓子」ではありません。食事の直前は避け、おやつタイムを楽しみにしましょう。

●毎日の歯みがきと定期的な歯科健診を習慣に!

 ①子供が歯みがきをした後に、保護者が仕上げみがきをします。楽しいスキンシップの時間にするとよいでしょう。歯みがきを嫌がるときは短時間ですませ、最後にしつかりほめてあげましょう。歯みがきの習慣をつけることが大切です。②むし歯予防に「フッ化物配合歯みがき剤」の利用がおすすめです。1日2回、米粒くらいの量を使い、歯みがき後はティッシュなどで軽く拭き取ります。③奥歯には細い溝があり複雑な形をしています。はえたての歯はむし歯になりやすいため、かかりつけの歯医者さんで定期的な健診やフッ化物塗布、むし歯予防のアドバイスを受けましょう!

歯肉のできものが再発・・・ 再び根管治療で改善も

被せもの銀歯の下の歯茎にぷくっと丸いものが繰り返しできる事があります。

口の中にできるできものは、口内炎をはじめ様々な種類がありますが、しばしばみられるものが「サイナストラクト」と呼ばれる膿の袋。歯茎にできるニキビのようなもので、「瘻孔」や「内歯瘻」と呼ばれます。

口内炎の場合は1週間程度で自然治癒することがほとんどですが、サイナストラクトは自然治癒しません。むしろ放置するとどんどん病気が悪化してしまいます。できる原因は、①むし歯が進行して神経が死んでしまった②歯根が割れている(歯根破折)③根の治療済みの歯が再感染を起こしてしまった④歯周病。の4つが考えられます。

対処としては、根管治療という治療法を必要とする場合が多く、歯の内部の感染物質を取り除き、洗浄、殺菌して症状の改善を試みます。根管の中がほぼ無菌化され清潔な状態になると治癒にむかいます。

歯根が消耗、あるいは破折している場合、根管治療だけでは症状は改善せず、外科処置(歯根端切除)や抜歯になることもあります。根管治療は術者の専門知識や手技が異なる場合もあります。大学病院などの歯内治療科専門医等を受診も必要となる場合もあります。

(中日新聞から引用)

避難生活で心がけたいこと

令和6年1月1日夕方、最大震度7を観測した能登半島地震。今なお、余震は続き、寒い中での救助活動や避難生活が続いています。ここで注意したい点を紹介します。

健康を保つために、欠かせない口腔ケア

被災生活でも歯みがきは欠かせません。口腔を清潔に保つことで、感染症の原因となる細菌が、体内に侵入してくるのを食い止めることができます。特に免疫力の低下したシニアは、口腔環境が清潔でないと、細菌が増殖し、結果として肺炎を引き起こすなど、様々な病気の悪化につながって行きます。

少量の水でできる歯みがきの仕方。水が貴重な災害時に、少ない水で歯みがきをする方法です。

①30mlほどの水をコップに準備。その水で歯ブラシを湿らせる。

②歯みがきをする。歯ブラシの汚れは、適宜、ティッシュペーパーでふき取りながら歯みがきを繰り返す。

③コップの水で口内を2,3回に分けること。

歯ブラシがない場合

食後に30mlほどの水やお茶でしっかりうがいしましょう。また、ハンカチなどを指に巻いて歯を拭い、汚れを取るだけでも効果があります。

入れ歯の洗浄も忘れずに

入れ歯は、1日1度は外して洗浄します。洗浄剤がないときは除菌ティッシュで拭き、針金部分は歯ブラシや綿棒で清掃し、なるべく清潔に保ちましょう。

年末年始 歯科救急のお知らせ

年末年始に歯が痛む、仮歯が取れた、入れ歯が痛い等の人のために歯科緊急センターが開設されています。電話でお問い合わせの上ご予約下さい。

名古屋北歯科保健医療センター               令和5年12月30日~令和6年1月3日 

診療受付時間:9:00~11:30、13:00~15:30

℡052-915-8844

名古屋市北区平手町1-1-5 クオリティーライフ21城北内 

名古屋南歯科保健医療センター               令和5年12月30日~令和6年1月3日

診療受付時間:9:00~11:30、13:00~15:30

℡052-611-8044

名古屋市南区弥次ヱ町5-12-1

保険証・医療証を持参してください。

口内炎と口腔がん

食事中に舌や唇などに強い痛みを感じて憂鬱になった経験はありませんか?一般的に口内炎は、口腔内や周辺の粘膜に起こる炎症の総称であり、最も多いのが「アフタ性口内炎」です。原因ははっきりと分かりませんが、体調不良など免疫力低下により発症しやすいとされています。治療法はステロイド含有軟膏や貼付薬などで、通常1週間程度で改善します。

ほかの要因で生じる口内炎もあり、例えば、「カンジタ性口内炎」は、口腔内のカビが原因で発症します。このほか、ステロイドやリウマチに対する薬を服用している場合に副作用によって口内炎が発症することや、抗がん剤を投与している場合に広範囲に発症することもあります。

ただ、口内炎と思っていても2週間以上治癒しない時には注意が必要です。それは「口腔がん」が潜んでいることがあるからです。口腔がんかどうかを確認するには、組織の一部を切除して細胞を調べる病理検査が重要となります。

口腔がん初期の場合、口内炎と同じような症状がみられます。しかし、進行するにつれて病変部周囲のしこりや潰瘍、出血がみられるようになります。それに伴い咀嚼や嚥下、発音が障害されるほか、開口障害なども認めるようになります。口腔がんの要因には、たばこやお酒のほかにむし歯や不適合な義歯による慢性刺激、口腔衛生不良などが挙げられます。これらは口腔内の粘膜細胞を傷つけてしまうことから、細胞の遺伝子ががん化するリスクを高めてしまうのです。

治療法は、初期の口腔がんでは病変を切除することが一般的です。進行するにつれて首のリンパ節などに転移していくため、手術以外に放射線や抗がん剤などの化学療法を組み合わせた治療が必要となります。がんの発生部位や病状の進行により異なりますが、口腔がん全体の5年生存率は60~70%です。ただ、初期であればほぼ100%治癒しますので、早期に発見することが重要です。不安に思われる方は、お近くの口腔外科への受診をお勧めします。

(中日新聞から引用記事)