
入れ歯は食べにくい、邪魔だと思っている方、も多いと思います。しかし、それは合っていないだけで、きちんとした理論、技術での入れ歯治療を行えばほとんどの問題は解消できることが多いのです。
当医院では、患者様の年齢、病態、ライフスタイルなどを考慮して、患者様に最適な入れ歯(総入れ歯・部分入れ歯)をお勧めしています。
磁石の力で入れ歯がピッタリ吸着します。
磁石だから着脱に方向性がありませんので着脱が容易になります。
入れ歯の外側から見えるバネなどがないので見た目もスッキリと自然です。
外見上は普通の総義歯に見えますが、内面には小さなゴム輪がついています。
口腔内には金属のツノのついたもの(アタッチメント)が入っています。
義歯の中のゴムがはまり込み、義歯を固定します。これをOP アンカーシステムと言います。
良く噛め、話している時にはずれることもありません。
普通の部分床義歯は、クラスプと呼ばれるバネで支えの歯に取り付けます。バネのかかっている歯には大きな負担がかかり、早くダメになってしまう傾向にあります。
OPアンカーアタッチメントでは歯への負担を抑え守ることが可能になります。
テレスコープ義歯(入れ歯を固定・維持する方法として一般的な金属のバネ(クラスプ)ではなく、はめ込み式の機構を用いた義歯・入れ歯の総称)の一種で、2重構造でできた嵌め込み式の義歯がコーヌスクローネ義歯です。
こちらは「歯周組織に優しい義歯」と言われています。
(1)義歯を支える天然歯周辺が解放されているため、辺縁歯肉に対する弊害が少ない
(2)義歯を外した時に、義歯を支える天然歯と歯の間まで解放されるため清掃がしやすい
(3)内冠の形態からプラークが付着しにくい
新しい入れ歯は何年くらいもつのか、とよく患者さんから聞かれます。
一概には言えませんが、3~5年ほど経つと作り変える方が多いように感じます。
人間の顎の骨は日々変化していくのに対して、入れ歯の形に変化はありません。歯茎と入れ歯の間の隙間が広くなり、物が詰まり易くなってくるのはこのためです。
もちろん、合わなくなって入れ歯を使い続けることは良くありません。
我慢をして過ごされていると歯茎がやせ細ってくる方が多く見られます。違和感を感じたら早めにご来院ください。
今後ご自宅では次のようなことにご注意ください。
まず義歯に慣れてください。
初めのうちは、しゃべりづらかったり、違和感があるとは思いますが努力して慣れるようにしてください。お食事は柔らかいものから少しずつ食べてください。
毎食後は義歯をはずして手入れしてください。
歯ブラシか義歯専用ブラシでよく洗ってください。義歯をはずした後、口の中も清潔に洗ってください。義歯とお口を清潔に保つことが大切です。
ひどく痛む場合は義歯をはずしてください。
痛む場合は無理して入れないで、歯科医師にご相談ください。ご自身で義歯を削ったり、バネを調整したりすると、かえって合わなくなります。
夜間、義歯を外した方が良いかどうかは歯科医師の指示に従ってください。
原則的に夜は義歯をはずし、歯ぐきを休めてください。はずした義歯はコップなどの容器に、義歯専用の洗浄剤を使用して保管していただくと、より清潔にお使いいただけます。